独言覚書
-ブツクサメモ-
■疲弊。されど池井戸。 2016年03月16日(水) |
3月に入っても日々ぐちゃぐちゃ。 目の前の仕事を、お腹を撫でながらやり過ごす毎日。 電車の車内広告で目についた池井戸潤氏の小説を思わず購入。「七つの会議」。 とある会社を舞台に、様々な「会議」を通じて描き出される一つの不祥事。日経電子版で連載した7つの短編に描き下ろし1編を加え単行本化。 「会社にとって必要な人間なんかいません。辞めれば代わりを務める誰かが出てくる。組織ってそういうもんじゃないんですか(営業第一課長 坂戸信彦)」 正確じゃないかもしれないけど、こんな感じのシール広告でした。 2012年ごろに単行本化されたものが、文庫化されたってんで車内広告が出たらしい。帯とか見ると「クライムノベル」って書いてあって、犯罪を取り上げる小説だって事なんですが、最初に興味を惹かれたのはやっぱり上記車内広告の抜粋だったんだよね。 そもそも、池井戸潤氏の作品って、ドラマの方で触れたのが大きくって、こう「溜飲が下りる」とか「カタルシス」とかそういうところで好んでた自分が居まして、この小説についても、会社の歯車になった人間が捨てられるところを逆転したりするのかな?と思って読み始めたんです。まー、多分その「スッキリ感」を味わいたくて購入したところが大きかったんかな、今にして思えば。 実は、予想とは全然違いましたが、話が進むごとに全貌が明らかになる様は興味深く、結局購入して2日で読み切ってしまいました。 クラムノベルというだけあって、その中に含まれる不祥事には、唾棄すべき会社人として、商売人として、ヒトとしての何かが「欠けた」人間たちが描かれ、しかしながらその会社の、いわば良心というべき存在も少なからずあるというのが心の救いでもあります。 半沢直樹みたいに「だぁー!すっきりしたぁッ」って感じにはならず、勧善懲悪でもない。完全なる正義もない。当然に罰された人間も居るけれど、「あー、この人はおとがめなしなんだ」ってのもあって、そこが却って生々しい。 個人的に一番のお気に入りになった人が、一緒に踏ん張る立場になっていたのはちょっとぐっと来たけど、でももっと逆転してほしかった気持ちも山々。ちなみに、居眠りはしない人ですよ。 >拍手様 >3月15日の拍手様 ぽちっとありがとうございます♪ |
■ゴールデン○○○ 2016年03月21日(月) |
と、云うわけで、先日販売されたゴールデンカムイの第6巻を読みましたよ。 表紙が予想したシライシかと思ったら、紳士牛山。なんだよ、白石冷遇されてんなと思ったら、いや、6巻はまさに牛山巻でした。 しかしこの漫画、テンポが本当に良い。普通、1巻読み終わった時って、「ああん!今回はここまでかよ!」ってちょっと引き方にいらっとしたり物足りなさが感じられたりするんだけど、前巻も今巻もある程度区切られたところで修了する。しかも今回は、1巻に二つの大きな話が入って、それが両方ちゃんと終わるんだからすごい。 要は巻の半分で牛山回が終わって、後半はちゃんと別な場所の別な話が描かれている。まー、いわゆる「ギャグ回」だからさらっと終わらせたといえばそうかもしれないけど、それにしたって、単なるギャグ回にしては気合の入り方が違う。 ええ、違う。 こういう描かれ方をしちゃうと、アニメ化の障害になるんじゃないかと勝手な心配をしちゃうんだけど、私の年齢にはすごく懐かしく、読みながら爆笑しきりだったのでした。 さて、寄り道に寄り道を重ねて、さながら明治期の北海道全域を描くロードムービーと化してしまったゴールデンカムイですが、集めなくてはいけないドラゴンボールもとい、キーアイテムも着々とそれぞれの陣営に集まり始め、残りはいくつだ?……数えてみたら、あと14くらいだった。 現在3つどもえの抗争を繰り広げているけど、離脱もあったり増員もあったり。まだまだ正体がわからないキャラも居て油断できません。 ううーん、次回も楽しみだ。 >拍手様! >3月18日の拍手様 ありがとーございます。寒かったり暖かかったりですが、皆様お体には 気を付けて! |
■魂が抜けてきた 2016年03月26日(土) |
出たり入ったりしている。 ええと、とりあえず大仕事が一個終了したのと合わせて、今年最大の懸案が居なくなったっていうのがもー。 そりゃ出たり入ったりするよね。 そして誰も居なくなったって感じなんで、不安も一杯なんだけど、周りの皆さんは協力的で。ええ、ええ。 だからもう少し頑張ろうと思いますよ。 |